SSブログ

金曜日の夜に上野で美を味わう ・・・ 国立西洋美術館 (2014年) [東京 上野]

金曜日の夜は、上野にある博物館、美術館は20時まで開館していることが多くなりました。美術好きにはうれしいことです。

さて、第二弾は国立西洋美術館です。
国立西洋美術館は、フランス政府が没収していた松方コレクションの西洋画の受け皿として作られた美術館です。(松方コレクションの浮世絵約1万点は、東京国立博物館に収められました)
松方コレクションとは、川崎造船所の初代社長である松方幸次郎が1920年代にヨーロッパで収集した美術品群です。(この時代は、いわゆるバブル時代で、日本にも多くの大富豪(成金)が生れました。)

イギリスで約300点(火災で焼失)、フランスで400点以上の作品を購入したそうです。第二次対戦後、フランスから引き渡された作品が西洋美術館に収蔵されています。
非常に残念なことは、この時にヴァン・ゴッホの「寝室」などの傑作はフランス政府に押収されてしまったことです。

松方氏は、絵画を買う時は、画商に行って壁に並ぶ絵をステッキで指して「ここからここまでの絵をくれ」というように、かなり豪快に「大人買い」をしたようです。
例えば土田麦僊にパリで会うと、麦僊がゴーガンを非常に褒めるので、松方さんは画商にゴーガンが見たい、と注文する。すると、その次にその画商を訪れると、ゴーガンの画がずらりと並べて見せられて、こっちが吃驚した。驚く可きことは、それから数日して、他の画商へ行っても、いつの間に伝わったものか、またゴーガンを見せられる。かくてそれから僅かな時日の間に、私達はパリ中のゴーガンを皆んな見てしまう結果になったのみならず、やがてロンドンからもベルリンからも目新しいゴーガンが到着する、という有様であって、松方さんの注文の威力も偉いが、また有力画商の各都市間の連絡も敏活であるのに、私は驚かされた。
(矢代幸雄「芸術のパトロン」より)
松方氏は、ロダンやモネの作品は、直接本人に会って購入したようです。

今回は、西洋美術館の常設展だけを見てきましたが、やはりかなりレベルの高い画が揃っていました。

ブログランキングに参加しています。記事が気にいったらクリックをお願いします。
人気ブログランキングへ

このブログの目次です。
http://simple-art-book.blog.so-net.ne.jp/2010-04-17-1

美術館の入口の所にあるロダンの「地獄の門」です。
rodan.JPG
美術館の入り口です。ここも常設展は写真撮影はOKです。
DSCF9353.JPG
これもロダンの作品のようですね。
DSCF9358.JPG
DSCF9382.JPG
お客さんが少ないので、ゆっくりと見ることができます。
DSCF9380.JPG
見たことのある画がたくさんあります。
DSCF9379.JPG
DSCF9401.JPG
222.JPG
この絵は、とても緻密に書かれていて驚きました。
DSCF9375.JPG
この画も惹きつけられますね。可愛いです。
DSCF9386.JPG
印象派と言えばモネですね。
seiyou.JPG
これは、ルノアールの「バラをつけた女」です。
12345.JPG
世界の藤田嗣治の作品です。この作品は初めて見ました。
DSCF9405.JPG
1234.JPG
nice!(0)  コメント(2) 

nice! 0

コメント 2

こっちゃん

お久しぶりです。(笑)
読んでいない記事がたくさんあるので、ゆっくり読まさせていただきます。
尊敬しているブロガーさんでもあるので、これからもよろしくお願いいたします。m(__)m
by こっちゃん (2014-11-10 20:33) 

Simple

こっちゃんさん

Nice & コメント ありがとうございます。
ブログも再開されたようで、安心しました。
こちらこそ、これからもよろしくお願いいたします。
(尊敬なんて、とんでもないです...)
by Simple (2014-11-10 22:41) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。