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洗練された蕎麦「百日紅」埼玉県でもトップクラスの蕎麦 [蕎麦]

【2018/09/23 訪問です】
川越の隣の日高市にあるお店です。
連休で近くの巾着田の彼岸花が見頃なので、周辺の道がかなり混んでいました。お店の周辺には工場があって、こんな所に蕎麦屋が?というロケーションです。お店の前の通りの百日紅の花が見ごろでした。
11時を目指して車を走らせますが、予想以上に道が混んでいてお店に着いたのは11時10分過ぎです。駐車場にはすでに3台の車が停まっています。駐車場に停めるとお店の女性が来て、名前を聞かれました。そうか、このお店は開店は11時半だった! しばらく来ていないので忘れていました。(^^)

11時20分頃に暖簾が掛けられてぞろぞろと入りました。暖簾が掛かったのになぜか皆さん遠慮して入らないので、率先して入りました。(笑)
窓際の2人席に案内されました。

いつものように入口の右に蕎麦の産地が書かれています。
・せいろ 北海道産 牡丹
・玄碾き 島根県 出雲の舞

メニューを見ると、土曜日限定の玄碾きそばがありますね。
せいろと替えざるで玄碾きそば(8食限定)をお願いしました。
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いつもより時間がかかり10分くらいでせいろが出されました。
丸い笊に盛られた少し明るめの色のお蕎麦です。いつものようにエッジの立った見事なお蕎麦です。見ただけで美味しさが伝わってきます。良く見ると細かい星が飛んでいます。
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一口頂くと、やはり完成度が高いお蕎麦です。蕎麦の風味が良いです。きちんと繋がっていて気持ち良く啜れます。
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せいろを食べ終わると玄碾きそばが出できました。

玄碾きそばは褐色でかなり太めの蕎麦ですが、透明感があるお蕎麦です。この太さできちんとエッジが立っているのは素晴らしい。
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さすがに短い蕎麦が多いですが、しっかりと打たれていて歯応えも十分です。
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せいろに比べるとやはり風味が強くて力強いお蕎麦です。ただ、せいろの完成度が高いので私の好みとしてはせいろの方が好きですね。

このお店、蕎麦前も無く天ぷらも温かい蕎麦も無いお店ですが、お蕎麦好きの人には外せないお店だと思います。
私の中では、埼玉県ではトップクラスのお店です。

ごちそうさまでした!

【満足度】4.3
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透明感のある田舎蕎麦 山形 大石田の蕎麦街道 そば切り源四郎(2020年) [蕎麦]

山形の大石田町のそば街道にあるお店です。
8月に入ってすぐに1日だけ夏休みを取りました。しばらく行っていなかった仙台に行く事にしました。どうせ仙台に行くのであれば、山形でお蕎麦を楽しもうと考えました。
食べログのコメントを参考に候補を絞って最初の目的地にしました。川越の自宅から400Kmちょっとの距離です。日曜日の朝ですが、6時半に出ればお店の口開けには間に合うはず。
(以前、仙台に単身赴任していたことがあり、その時は個人的な事情があったので毎週末、川越に帰っていました。そのため、2年ちょっとで8万Km走りました。距離から計算すると仙台―川越を100往復以上した事になります。ですので、400Kmくらいであればそれほど遠いとは感じなくなっています。民主党政権で高速道路の無料化をやっていた時だったので非常に助かりました。民主党政権時代で良いと思ったのはこれだけですが… 笑)
東北道から山形に入ってさらに40Kmくらい北上します。東北中央道は東根北で切れているのでそこからは下道を走りますが、流れは結構良いです。

ほぼ時間通りの11時頃にお店に到着しましたが、まさかの臨時休業、第2、第3候補にも行きましたが、どこもお休み。どうやら先日の大雨のせいで被害があったようです。それからは電話で確認しました。このお店に電話すると、やっているけど途中の道が通行止めになっているので、かなり大きく迂回した道を教えてくれました。この辺りは土地勘がないのですが、大石田はさらに山の中のようです。どんどん山の中に入って行くと「大石田そば街道」の文字が見えますので、道はあっているようです。住所は次年子と言うそうですが、山深くてナビがないと怖くて行けない場所ですね。(笑)
途中、何件か蕎麦屋の看板を見ながら11時40分過ぎにようやく到着です。
お店の横に4台分の駐車場があります。先客が3組いました。

お店は駐車場を上がった所にあり、さらに入口は階段を登った所です。この辺りは雪が深いからこのような造りになっているのでしょう。
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入口を入ると普通の大きな家の玄関で靴を脱いで上がります。入って左側に広い畳の部屋にテーブル席が並んでいます。空いている席に座りました。先客はみなさん地元の方のようです。

メニューは
・板そば:700円
・板そば大盛:1,000円
・かいもず(そばがき):800円
です。あとは「きじそば」1,100円、「きじ汁」350円というのもありました。
板そば2枚とかいもずを1つ頼みました。

まず蕨、キュウリ、ナスの漬物がだされました。
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その後すぐに板そばが出てきます。
大き目の板に底が見えないほど蕎麦が敷きつめられています。
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お蕎麦は太目ですが、それほど極端に太くはありません。褐色でかなり黒い星が飛んでいます。いかにも田舎蕎麦といった風情ですが、切りのエッジが立っていてお蕎麦に透明感があります。これは美味しそうですね~。
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まずは一口頂きます。あれ?口に入れた時の風味や香りを感じません。見た目の荒々しさとのギャップが大きいお蕎麦です。食べていると甘味を感じる美味しいお蕎麦ですが、風味をほとんど感じないのが不思議です。

汁は、浸して食べる事を前提としたかなり甘目の汁で、蕎麦との相性が良く、食べやすいです。結構な量がありましたがすんなり完食。

おそばを食べている途中で「かいもず」が配膳されました。
IMG_20200802_120237.jpg朱塗りの口が広い大き目の椀の中に熱々のそばがきが盛られています。温かいうちに一口頂くと、ふわとろ系のざんぐり派のそばがきです。柔らかくて風味ゆたかですね。
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ふわふわしていますが、食べると少し水分が多い印象で粗目な食感です。
蕎麦のつけ汁で食べたり、付いてきた納豆を絡めたりして頂きました。

ごちそうさまでした!

【満足度】3.4
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玄蕎麦 野中[練馬]蟻巣 in ワンダーランド!(^^) [蕎麦]

【2019年7月訪問】
東京の練馬にあるお店です。約1年振りの再訪です。
西武池袋線の中村橋が最寄駅ですが、今回は川越から車で行きました。
川越ICから関越道に乗り練馬で降りて約50分、開店の10分前に到着しました。先客は1組で、開店時には4組が並んでいました。
お店の前の路地を入ると駐車場が3台分ありますが、少し狭いです。

11時ジャストに暖簾が掛かって開店です。壁際のテーブル席と小上がりのテーブル席がありますが、壁際の一番奥(2人掛け)に座りました。
前回は、期待感が大きすぎて少しがっかりした印象でしたが、今回はどうでしょうか。
テーブルの上に夏野菜の天せいろ、天ぷらそばのメニューが目立っています。
「加茂なす、かぼちゃ、おくら、みょうが、谷中生姜、小たまねぎ、枝豆のかき揚げ」だそうです。
私は前回と同じ「せいろ」と「蟻巣の田舎そば」、奥さんは「夏野菜の天せいろ」を頼みました。
(注:「蟻巣の田舎そば」とは蟻巣石を使った石臼を使って蕎麦の実を挽いたお蕎麦です)

10分弱でお蕎麦が出てきました。
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前回と同じく四角い木のせいろにお蕎麦が盛られています。
色は少し薄めの褐色で切りのエッジが立っています。切りがきれいなので見るからに美味しそうです!
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まずは一口頂くと、風味が豊かです。歯応えも良くて心地良い弾力感を感じます。これはつけ汁なしで食べられますね~。
とは言え、つけ汁も楽しまなければもったいないです。つけ汁は、色絵の徳利に入っています。
一口頂くと、口当たりがまろやかで、辛口ですがそれほど強くなくてとっても洗練された味です。
お蕎麦との相性も良いですね! さすがという感じです。

丁度食べ終わる頃、「蟻巣の田舎そば」が出されました。このタイミングも良いですね。
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織部風のざんぐりとした楕円の陶器の上にお蕎麦が盛られています。せいろよりも白っぽい印象ですが、星がたくさん飛んでいます。さすがにせいろほど切りのエッジは立っていませんが、それでも切りが明確な端正なお蕎麦です。
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一口頂くと、先ほどのせいろ以上に風味が豊かです。歯応えも良く、時々感じる穀物感が心地良いです。そして、食べているとナッツのような香りが口の中に広がります。これがまた最高です!
つけ汁は専用の濃いめの汁です。ただ、昨年よりも少しインパクトが弱くなった印象ですが、1年前の記憶なので当てになりません。(笑)
風味の強いお蕎麦との相性も良いですね。
蟻巣の石臼でしょうか。
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ごちそうさまでした!
また伺います。

【満足度】4.0
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川越「十限無」ベジタリアンだけにたべさせるのはもったいない豆乳蕎麦!(2019年)  [蕎麦]

【2019.02.11記載】
埼玉県の川越にあるお店です。
蔵の街から少し離れた喜多院、成田山別院の近くです。川越ー日高線沿いにあって、お店の正面に川越を代表するお菓子屋さん「くらづくり本舗」の久保町本店がありますので、目印になります。

お店も昨年末で1周年という事で、常連さんもかなり増えているようです。私も週末は通っていますが、毎日来られている方もいるそうなので、私など偉そうな顔はできません。(笑)

このお店の売りは、手打ちではあり得ないくらい極細の十割蕎麦と秘伝の濃厚なつけ汁です。お蕎麦に関しては、どこかの書き込みで、「機械打ちか? 手打ち感なし」とのコメントがあって笑ってしまいました。まあ、褒め言葉なのでしょうね~。(笑) 濃厚なつけ汁は、通常の3倍以上の一番出汁のみを使った「出汁」と2種類の醤油をブレンドし、味醂、氷糖みつを合わせて2カ月以上寝かせた「返し」を合わせた濃厚、重厚なものです。

ですので、蕎麦好きとしては、まずは「十割そば切り」で蕎麦とつけ汁を味わって欲しいです。
しかし、悩ましい事にこのお店には、この濃厚な出汁を使わないのに美味しいお蕎麦もあるのです。
それが以前も紹介した「精進そば」で、青首大根のしぼり汁に「返し」を入れて頂きます。出汁が入っていないので、どんなもんだかと思って食べましたが、驚きの美味しさです。以来病み付きになっています。
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ビタミン大根を使ったものも頂きました。(メニューにはなし)
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さらにもう二つ出汁を使わないお蕎麦があります。(注:コロナの影響で現在はメニューにはありません。復活するとは思いますが…)
・ゆばのせごま豆乳そば(ぶっかけタイプ)
・ごま豆乳そば(つけ汁の代わりにごま豆乳)
私も1年近く通っていますが、この二つは食べた事がありませんでした。「豆乳で蕎麦なんて邪道じゃない?」なんて思っていました。(^^)ところが、食べてビックリ! その美味しさに嵌っています。

ごま豆乳そばも精進そばも出汁が入っていないので、動物性たんぱく質ゼロです。ベジタリアンやビーガンの方には最適だと思います。まずは、そばがき、あるいはそば刺しを食べてから〆に精進そばかごま豆乳そばを食べると満足できると思います。

そばがき、そば刺し、精進そば、ごま豆乳そばは、いずれも「返し」を付けて、かけて頂きます。
以前も書きましたが、この「返し」はとっても甘いんです。味醂と氷糖みつを入れているので甘いのは当然なのでしょうが、この甘い「返し」+「出汁」だけでこのお店の江戸風の辛汁になるとはまったく想像できません。ご主人に確認しましたが、出汁と返し以外は何も入れていないそうです。謎です。(実際には1リットル当り1gの塩を入れているそうです(蕎麦春秋の記事より)が、この程度の量では味にそれほど影響はないと思います)

最初にゆばのせごま豆乳そばに「返し」を掛けて食べる時、甘目の豆乳に甘い「返し」は合わないのでは? と疑問に思いましたが、食べてみるとあら不思議! それほど甘味の立たないきちんとした味のつけ汁になっています。とても不思議でした。

ごま豆乳蕎麦です。
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湯葉のせごま豆乳蕎麦
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「返し」は普通の調味料のように足し算ではなくて、 複雑なパラメータが絡み合ったマトリクス演算(意味不明 笑)を行っているような印象を受けました。とにかく不思議です。
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また、のっている湯葉がまた美味しいです! これほど美味しい湯葉は初めて頂きました。ご主人がお気に入りの湯葉しか使わないそうです。1,300円と少々お高いですが、食材費を考えると妥当なんだと思います。

また、最近さつま芋とゴルゴンゾーラチーズ和えにも嵌っています。もともとお酒やワインを飲む時のつまみなのでしょうが、さつま芋の甘さとはちみつの甘さが丁度良くて甘味としても行けます。盛りつけもお蕎麦屋さんとは思えないセンスの良さです。
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この料理、川越の某レストランがTTP(徹底的にパクる)したそうです。(笑)
長々と書いてしまいましたが、個人的には川越では一押しの美味しいお蕎麦屋さんです。
ごちそうさまでした!

【追記】
メニューが新しくなって、かなり新しいメニューが増えました。その中で「明太子とマスカルポーネチーズの蕎麦」と「わらび餅」を頂きました。

「明太子とマスカルポーネチーズの蕎麦」
明太子とマスカルポーネでお蕎麦を和えて更に海苔と明太子がトッピングされています。期待通りの美味しさです。御主人がもう少し太めの蕎麦でも試してみようかな...とのコメントがあったので、それも楽しみですね~。
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「わらび餅」
本わらび粉を使ってご主人自ら練り上げた本格的なわらび餅です。きな粉がまぶしてあります。
正直言って本当に美味しいです。先日は、あまりに美味しいのでおかわりしてしまいました。(笑) わらび餅本来の美味しいさがきちんと分かります。これまで箸で持てないほど柔らかいわらび餅が美味しいと思っていましたが、柔らかすぎると味はあまり良く分かりませんが、このわらび餅はきちんと美味しさが伝わってくる適度な柔らかさです。
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黒蜜が付いてきます。これもトロトロと時間をかけて煮詰めたもので、味に深みがあります。
甘味好きの方にはぜひ食べて頂きたい逸品です。値段は650円と少々高めですが、本わらび粉を使っていますので納得の味です。
(注:現在は事前に予約が必要です)

【満足度】4.2 

・十限無(じゅげむ) 川越の美味しい十割蕎麦 (2018年):https://shisui-shinsei.blog.ss-blog.jp/2018-05-04
・十限無(じゅげむ) 川越に美味しいお蕎麦のお店ができた! (2018年):https://shisui-shinsei.blog.ss-blog.jp/2018-02-18-1
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